楽天SCHDを損切りした理由。なぜ高配当ETFを手放す決断をしたのか?

今回は、少し勇気がいる決断をした話を書いてみたいと思います。
それは「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天SCHD)」を損切りした、という話です。
高配当ETFって、聞こえはすごく魅力的なんですよね。
「定期的に配当が入ってきて、将来的に不労所得になる!」みたいな夢がありました。

実際、初めてのボーナスが入った時は、10万円分の楽天SCHDを実験的に購入してみたりしました。
しかし今回、私は楽天SCHDを手放すことにしました。
その理由を、正直に書いていこうと思います。
この記事を読んで、少しでも同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。
楽天SCHDを損切りした理由
❶ 実際に配当金をもらってみたけど、そこまで嬉しくなかった

高配当ETFといえば、やっぱり『配当金』が最大の魅力。
私も最初は「お金が働いてくれて、お金を生んでくれる」とワクワクしていました。
でも、いざ数ヶ月持ってみて、実際に配当金を受け取ってみると、「あれ、こんなもんか…?」というのが正直な感想。

10万円分の楽天SCHDを購入し、暴落を受けた影響もあってか、配当金は784円でした。
もちろん、コツコツ続けて資産が大きくなれば金額も増えるとは思います。
しかし、それにしても「このペースで増やしていくことにどれだけ意味があるのか?」と自問するようになりました。
しかも、今の自分は毎月の給料で十分生活できていて、配当金がないと困るという状況ではありません。
「この金額をもらって何に使おう?」と考えたとき、「これだ!」という答えが見つからなかった。
「だったら無理して『配当金』にこだわる必要ないのでは?」と思い始めたわけです。
❷ S&P500系の投資信託と比べて、値動きが地味すぎた
楽天SCHDは、アメリカの優良な高配当株に投資するETF「SCHD」をベースにしている投資信託です。
値動きは比較的安定していて、暴落時にも守りの強さを発揮してくれる安心感はあると思います。

ただ、それが逆に自分には合いませんでした(-_-;)
たとえば、今も積み立てを継続している「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と比べてみると、増減の差がかなりありました。
楽天SCHDはその特徴から、「トランプ関税ショック」による暴落の影響は小さかったです。
しかし逆に言えば、米国市場が好調な時期にS&P500系の商品はどんどん資産が伸びていくのに対して、楽天SCHDはそこまで増えないということになります。
このとき「この差を埋めるために楽天SCHDを持ち続ける意味はあるのか?」と考えるようになりました。
資産形成期である今の自分にとっては、もっと「伸びる可能性」に賭けた方が良いと感じました。
❸ 将来性を考えると、S&P500を買い増しした方が良さそうだった
結局、今後の成長性を考えたとき、私自身の結論としては「S&P500の方が強い」と思いました。
S&P500は過去数十年にわたって長期的に右肩上がりの成長を続けてきており、米国経済全体の成長をそのまま享受できるという意味で、非常に優れたインデックスだと思います。
それに対して楽天SCHDは、あくまで『高配当』というフィルターを通して銘柄が選ばれている分、成長性ではやや劣る印象。
将来、大きなキャピタルゲイン(値上がり益)を狙うなら、「やっぱりS&P500かな」と考えました。

損切りしたので、売却した楽天SCHDは全部で約85,000円。
その内、80,000円をS&P500への積み立てに回しました。
こっちの方が、自分にとって「納得感」がありました。
❹ 今の生活には配当金よりも「資産の成長」の方が必要だった
最後に、これが一番、今の自分にとって「楽天SCHDが不要だった」理由かもしれません。
先程も言いましたが、今の私は、毎月の給料で十分に生活費がまかなえています。
家賃・光熱費・食費・勉強代を差し引いても、余剰資金はちゃんと投資に回せるレベルです。
つまり「配当金で生活費の足しにしたい」という状況ではない。
それよりも、将来的に資産をしっかり育てていくことの方が、今の自分にとって大切なことだと認識しています。

こんな考えなら、「今は配当をもらうよりも、成長性のある資産に全振りする方が合理的だ」と思うのは当然ですよね。
まとめ
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
正直に言うと、楽天SCHDを損切りするのにはちょっと勇気がいりました。
「これから上がったらどうしよう」とか、「せめて±0になってから売るべきか?」とか、そんな邪な気持ちがあったからです。
でも、投資は「自分が一番納得できる形で続ける」ことが大切です。
確かに、楽天SCHDは素晴らしい商品です。
安定した配当を得たい人、資産をゆっくり増やしたい人にはぴったりだと思います。
ただ、今の自分にとっては「S&P500に全力投球する」方がしっくりきた。
だからこそ、楽天SCHDをいったん手放すという選択をしました。
これからしばらくはS&P500以外に投資する予定はありません。
それよりも、今の仕事の勉強やブログを書くことに意識を集中していきたいと思います。
それでは今回はこのへんで。