【楽曲】僕らの時代
Rain
独身人間、虹色人生を目指す
◆Lyrics
静(しじま)の森に 白き影
苔むす岩に とぐろを巻いて
ひとり 時を見つめていた
夢か幻か 白蛇(びゃくだ)の瞳
雨に濡れても 風に削られても
決して鳴かず 己を磨く
千年の祈り 鱗に宿し
まだ見ぬ空を 仰ぎ見る
誰にも気づかれずに
土の奥 命を温め
忍ぶ日々 重ねたその先で
翼も持たぬまま 空を目指す
朧月が 道を照らす
いま白き者よ その殻を破れ
声なき者に 宿る鼓動が
やがて天へと 昇る
試練の川を 幾度も越え
毒を飲み干し 闇を這った
それでも 目を逸らさなかった
己の影と 向き合うことを
月白の鱗は まだ遠く
人知れず 光を孕んでいる
「神」と呼ばれる日を信じて
今日も沈黙を抱いて生きる
運命に背を向けずに
夜の帳をくぐり抜け
静かなる決意がいま 空へ
地を這う身に 風が宿る
雷さえも 道標に
いま白き者よ その身を解け
雲を裂き 空を割き
龍となれ この世を貫け
目覚めの時は 静かに来た
一陣の風が すべてを変えた
尾を曳(ひ)いて 空を駆ける
白き流線 御龍(みたつ)の姿へ
もう誰も気づかない
あの日の白蛇はここにいない
ただ静かに ただ凛々しく
空の頂を翔ける